- 2022.8.18
- | セミナー情報
【終了】2022年度 第5回 FBNワークショップのご案内
「将棋界における DX と感想戦に学ぶ Family Business の経営」
平素は FBN ジャパンの活動にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
日々巨大な経済の中で活動している私たちにとって、比較的小さな世界での出来事を学ぶことが貴重な気づきになることは少なくありません。故野村克也氏の提唱した ID(Import Data)野球は瞬く間に他のスポーツ広まり、彼の書籍はサラリーマン必読の書となりました。今日のメジャーリーグにおけるフライ革命や、大胆な守備シフトは、特に統計学からの影響が強いものの、根幹にはID 野球に近い考え方が存在しています。
将棋人口はレジャー白書 2020 年によると 620 万人、日本だけの知的遊戯ですので、高々5%しかプレーヤーはいないのですが、棋士藤井聡太を知らない日本人はまずおりません。実は彼、この小さな世界における DX の旗手であり、今起きていることを知るのは、Family Business の経営において大変役に立つと考えます。将棋(勝負)メシだけは面白くて関心あるけど、ルールがわからないし、指したこともないからどうも…とお考えになるのは、IT がわからないから…と同じくらいもったいないと思います。
そして囲碁と並びこの世界に特有の、実にわかりにくい「感想戦」という存在。勝者と敗者が時には親兄弟のような親密さで、刺した手(囲碁の場合は「打った」ですが)を延々と検討しあいます。少しデフォルメしすぎかもしれないですが、同業の会社が、お互いにノウハウを交換するに近いようにも映ります。しかしこの感想戦という存在は、業界としての技術の向上に、欠くことができないものでした。
今回は藤井総太将棋の研究、解説において第一人者である棋士の勝又清和七段、老舗研究の日本における第一人者でありながら、将棋という深い沼にはまってしまい、「感想戦」の研究で、おそらく日本で初めて論文を取りまとめてしまった(!)後藤俊夫教授の対談です。質疑応答の時間は十分とる予定ですので、興味本位での質問も大歓迎です。単純な興味の中に、時折信じられないような金鉱が発見されることがあります。少しだけ頭出ししますが、DX には便利さ以上に人間を思い込みから解放させる効用があり、感想戦には自らの思考を相手の思考に反映させることで、新しい思考を導く効用があります。
みなさまの参加をお待ちしております。
記
「将棋界における DX と感想戦に学ぶ Family Business の経営」
日 時:2022 年 9 月 1 日(木)19:00~21:00
会 場:Zoom 配信
参加費:会員 / 非会員 無料
勝又清和様
日本将棋連盟 棋士 七段
コンピューターが将棋の専門棋士に勝利する日は、当初100年たっても来ないといわれていました。勝又清和氏は日本将棋連盟棋士七段、将棋とコンピューターの関係における第一人者です。コンピューターの進化が将棋界にもたらした混乱は、私たちにとって、良くも悪くも貴重な教科書です。「将棋という格闘技」の持つ本質が、コンピューターとともに新しい未来を作りつつあるという事実もあります。一つの結果として、子供たちの将棋人口が飛躍的に増えています。勝又氏は、そのほかにもNHKでの解説、東京大学教養学部での講義など活躍されています。。
後藤 俊夫 様
日本経済大学大学院 特任教授、100 年経営研究機構 代表理事
1942年生まれ。東京大学経済学部卒。大学卒業後NEC 入社し、1974年ハーバード大学ビジネススクールにてMBA取得。1997年から1999年まで(財) 国民経済研究協会・常務理事(兼) 企業環境研究センター所長。1999年静岡産業大学国際情報学部教授、2005年光産業創成大学院大学統合エンジニアリング分野教授を経て、2011年より日本経済大学渋谷キャンパス教授に就任し、同経営学部長を経て、2016年4月から現職。経営戦略(企業の持続的成長) を専門分野とし、日本における長寿企業、ファミリービジネス研究の第一人者。国内外の大学における教育活動及び大手企業など各方面での講演・セミナーを精力的にこなしている。
お申込み: 参加ご希望の方は、「お問い合わせ」フォーム又はfbn-tokyo@fbnj.jp にお知らせください。