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本年度の受賞結果

第5回「ファミリー・ビジネス大賞」受賞企業(2011年)

ファミリー・ビジネス大賞 受賞者

ファミリー・ビジネス大賞

株式会社 イシダ (計量機の製造販売、京都市、1893年創業、5代目社長)
URL: http://www.ishida.co.jp/index.php

◆ 企業概要:

株式会社イシダは、明治26年、京都府議会議員として琵琶湖疏水等の開設に尽力し、地元と名士として信頼の厚かった二代目石田音吉氏が衝器製作免許を受けて創業。
衝器業は江戸期から製造や販売が厳しく統制されており、明治26年の免許制への移行を受けての創業であったが、その後の昭和期の許可制移行に伴う市場自由化・新興メーカー台頭などにより幾度となく危機に見舞われる。しかし、その逆境を信念と技術革新によって乗り切って成長し、現在、日本初の民間ハカリメーカーとして、産業用計量機器市場で国内トップシェアを誇るとともに海外展開も積極的で、同社のコンピュータスケールは世界シェア70%を占めるに至っている。

1960年代の流通革命によるスーパーマーケットの登場により、商品を包装して販売するプリパック販売へ進出。長年培った衝器の技術により、包装機と一体になった自動袋詰用秤量機を開発し、商品の計量・包装・価格計算・ラベリングといった一連の作業をシステム化することに成功した。さらに1972年、ピーマンの計量を契機に、重量にバラツキのある商品を一定に組み合わせる世界初のコンピュータスケールを開発、現在では、世界シェア70%、国内シェア80%を占める世界標準となっている。

こうして同社は単なる計量機器専業メーカーにとどまることなく、その製品ラインナップは、コンピュータスケールや自動計量機のほか、包装機や箱詰機などの周辺機器、POSシステムや物流システムなど多岐にわたり、計量技術を核に生産・物流の現場を効率化させる総合システムメーカの道を歩んでいる。

同社は「三方良し」の基本理念のもと、「世の中に役立ち必要とされる企業は必ず生き残れる」という信念により、数々の危機を克服、「世の適社・適者」を目指すべき姿としている。

◆ 総合評価:
  • 伝統と革新
    • 変化の激しい業界にあって、その逆境を、伝統(本業である衝器製造)を軸とした技術革新によって乗りきり、業界のトップ企業に成長し、海外でも高い評価を得ている
  • 経営理念
    • そのバックボーンは「世の中に役立ち必要とされる企業は必ず生き残る」という信念の強さにあり、これを実現してきたことはファミリー・ビジネスの堅固さを表すものとして表彰に値する
    • 「三方良し」を基本理念として、BIGGEST(最大)よりBEST(最良)を目指す経営姿勢は、ファミリー・ビジネスに特徴的な戦略といえる

ファミリー・ビジネス優秀賞

有限会社佐藤養助商店
(乾麺製造販売・飲食業、秋田県湯沢市、1860年創業、8代目社長)
URL: http://www.sato-yoske.co.jp/top.html

◆ 企業概要:

佐藤養助商店は万延元年(1860年)創業。宗主稲庭(佐藤)吉左エ門は寛文年間(1661~1672年)以前に秋田藩稲庭村小沢集落(現:秋田県湯沢市稲庭町字小沢)で、日本三大うどんの一つである稲庭うどんの製造を始めたと『稲庭古今事蹟誌』にある。
吉左エ門の四男を養子に迎え、2代目佐藤養助が一子相伝の技術伝承を受けたことが佐藤養助商店の始まり。その後、1972年7代目のときに、技術公開に踏み切り、稲庭うどんを家業から産業へと転化させた。
現在は稲庭うどん製麺業に加え、直営飲食店、小売店として国内に11店舗と香港、マカオに業務提携の飲食店、2店舗を展開している。

7代目は稲庭うどん協議会を発足させ、手作りの製法を公開することで、稲庭うどんの品質管理、ブランド育成に努めてきた。 秋田の地場産業として発展した稲庭うどん製麺業は、冬季の出稼ぎを少なくするなど雇用創出にも貢献している。

2004年に7代目は会長に就任し、長男の正明氏が社長に就任、「社員を大事にする。歴史・伝統を大事にする。地域に貢献する」を企業理念と掲げ実践している。地域貢献の点では、積極的な地元採用や移動厨房車両による秋田県内の老人福祉施設、保育施設等への稲庭うどんの無料提供などが挙げられ、今後は県外への展開も準備中である。

◆ 総合評価:
  • 伝統の保全とブランド化
    • 一子相伝の技術を公開することで、品質を担保したままの「日本三大うどん」の一角を占めるまでのブランド化を実現
  • 地域貢献
    • 江戸期より家業であったうどん製造業を産業とすることで、地元雇用の掘り起こしたことは国内の家内制ファミリー・ビジネスのモデルとなり得る
    • また、稲庭うどんを全国的な一文化に昇華させた事実は、長期永続しているファミリー・ビジネスの可能性を示したものである

ファミリー・ビジネス特別賞

株式会社伊予銀行(愛媛県)
URL: http://www.iyobank.co.jp/

◆ 組織・活動概要:

伊予銀行は、1989年より関連会社であるいよぎん地域経済研究センターの運営の下、原則20歳以上50歳未満の経営者・後継者を対象に「IRCニュー・リーダー・セミナー」を毎年開催し、一貫して地元人材の育成に努めてきた。

セミナーは、次世代を担う若手経営者に経営に有益で実践的な自己啓発の場を提供する他、業種の異なる人材の交流の場としても機能しており、修了後も全期を対象とした研修会や懇親会、そして「同期会」も開催されるなど、地元企業経営者たちが幅広く交流を深めることのできる橋渡しともなっている。

◆ 総合評価:
  • 地元ファミリー・ビジネス若手経営者の育成を継続的・積極的に支援しており、セミナーの修了者は890名を数える
  • とりわけファミリー・ビジネスの若手経営者を引き立て、網の目のように結びつけることで、地元経済全体の底上げの一翼を担っており、金融面はもとより人材面においても、その継続的な地元貢献活動は今回特別に表彰するに値する

なお、特別賞は常設の賞ではなく、FBに対して、地域に根ざした貢献を展開している組織・活動を対象とした賞である。

選考過程

選考対象企業: 144社
審査経過 : FB企業選考部会 - 2011年5月28日
- 2011年6月25日
- 2011年7月10日
- 2011年8月20日
- 2011年9月18日
審査委員会 - 2011年5月23日
- 2011年7月27日
- 2011年10月7日
承認日 - 2012年1月5日
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書籍紹介

ファミリービジネス永続の戦略

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